先日、親戚の家にいって話をしていて画家の叔父から絵を分けてもらったという話になり、まだ、作品があるようだから分けてもらったらということで電話をしてみました。叔父はこのブログでもよく取り上げている日展の画家です。日展の作品は100号というとてつもなく大きなサイズですが、日展の日本画展ともいうべき「日春展」はそれよりも小さい30号が主体の展覧会です。
その「日春展」のために出品した作品が残っているというので分けてもらうことで話が纏まりました。第47回の「日春展」に出品した作品で、タイトルは「静韻」となっていました。この作品は、当時も会場で観ており、まるで、モネのような作品だなぁという印象を持った作品でした。
叔父の家を訪ねると、既に作品は当時出品した額の前面に絵が劣化しないようにアクリル板がはめ込まれた状態で準備しておいてくれました。それが上記の写眞です。小さな池の中に蓮が咲いており、金魚が3匹ひっそりと泳いでいます。池はそんなに深いものではなく、金魚の動きも向きが揃っていてタイトル通りの「静韻」さが漂っています。作品の裏には出展時の付箋がそのまま点いていました。
叔父は日展の会員ですから、1月27日から開催される「日展東海展」にも出品しています。