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アダージョ・ベーム

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アダージョ・ベーム

曲目/モーツァルト
1.アダージョ(グラン・パルティータ) 5:57
2.アンダンテ(交響曲 第29番)* 6:48
3.アンダンティーノ(フルートとハープのための協奏曲)* 9:14
4.アンダンテ(ハフナー・セレナーデ) 11:07
5.アンダンテ(ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲) 10:44
6.アダージョ(クラリネット協奏曲)* 8:13
7.アダージョ(オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンのための協奏交響曲) 10:06
8.アンダンテ・カンタービレ(交響曲 第41番「ジュピター」) 7:44


指揮/カール・ベーム
演奏/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団*
録音/1960-70年代

グラモフォン HT-172

イメージ 1
 

 別にこのタイトル小生が付けたものではありません。ちゃんと商品として発売されていたものです。とはいっても、一般の市販品とは違います。丸善が会員向けに発売していた「TRINITAT」シリーズの中の一枚で、72枚目のものです。1990年代にカラヤンの「アダージョ・カラヤン」が爆発的ヒットを記録してカラヤンブームが再燃したのは記憶に新しいところです。そんなことで、いろいろメーカーもアダージョなんたらかんたらという企画ものを色々発売していましたが、こと、この時代はベームに関しては復活はありませんでした。そんなことで、メーカーは市販ではこの企画の発売はためらったのでしょうかね。

 まあ、ここではモーツァルトの作品ばかりをチョイスしていて、ベーム/アダージョ・モーツァルトの趣きです。元々、ベームの演奏は盤面かなり遅いテンポで演奏していましたから、そこからアダージョを引っ張り出すと、まあ遅い演奏のオンパレードになります。うーん、一曲一曲の演奏で聴くベームは朴訥ながら深みのある演奏で、今聴いても巨匠の風格のある演奏で存在感があります。

 ところが、こういう企画でアダージョを羅列すると、ちょいと飽きてしまいます。この辺のところがカラヤンと違うところなんでしょうね。この企画丸善側から出たのかもしれませんが、シリーズ物なら紛れ込ませてもいけるのでしょうが、単品としては商売はやはり難しいでしょうね。

 まあ、そんな中でも1曲目の「グランパルティータ」は聴ける演奏です。

 

 その他の演奏も、協奏曲風の作品はソリストも立派で各々の演奏はベストの演奏に挙げられるものばかりです。2000年代になってベームが再評価されて、色々な演奏が復刻されています。つまり、ベームはこういうダイジェストで聴く指揮者ではなく、個々の曲をじっくり鑑賞する指揮者ですな。

 余談ですが、このシリーズには「アダージョ・アバド」というものもありまっせ。



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