曲目/
1. G線上のアリア 5:37
2. ソルチーコ 2:05
3. スケルツォ 1:11
4. 3つの窓 7:09
5. アランフェス 4:18
6. ホエン・アイ・アム・レイド・イン・アース 5:03
7. タンゴ 2:12
8. エチュードOp.25-2 1:27
9. ヴァンドーム 3:31
10. リモージュの市場 1:23
11. リトル・デヴィッズ・フーガ 4:15
12. アンダンテ 3:28
13. 6声のリチェルカーレ 6:29
14. 禁じられた遊び 2:34
15. アレキサンダーズ・フーガ 4:50
16. 小さなプレリュドとフーガ 2:09
演奏/スウィングル・シンガーズ
録音/1960-70
マーキュリー 830701-2
スウィングル・シンガーズのCDで、一番最初に購入したCDです。コンバクトジャズのシリーズで出ていたもので、1987年に発売されていますからほとんどCD黎明期です。オリジナルは西ドイツのハノーハァー工場で製造されたものです。今ではCDはスピンドルの穴の近くまで印刷されているのが当たり前ですが、この当時はこのハノーハァー工場製のCDだけが全面蒸着されていて異彩を放っていました。当初のシリーズは全部で20枚、そのうち一枚はシリーズのサンプラー盤でした。まあ、当時のポリグラムグループの代表アーティストの名前が揃っていて、カウント・ベイシー、チック・コリア、ビル・エヴァンス、ウェス・モンゴメリーなどが名を連ねています。どういう訳かチャック・マンジョーネもこのシリーズに組み込まれていました。余談になりますが、チャック・マンジョーネと言われて、まず浮かぶのが、フュージョン界でのフリューゲルホーンの名手だったということです。そして、ヒット曲は「フィール・ソー・グッド」があります。さて、その次は何が浮かびますが、と問われて・・・、これが浮かばないのですね。それほど、「フィール・ソー・グッド」の印象が強い一発屋です。その彼の名がこのシリーズにあったので驚きでした。でも、このチャック・マンジョーネのCDも買っちゃいましたけどね。マンジョーネについては別項でも取り上げています。
このCD日本でも1991年に発売されましたがこういうシリーズでは発売されませんでした。ドイツ編集盤ということで、選曲は日本の好みとはちょっと違うところがあります。日本では「ザ・ベスト・オブ・スイングル・シンガーズ」というタイトルで発売されました。まあ、あんまりベストではないんですけど、小生にとっては曲目の半数ほどが「MJQ」とのコラボ盤の「Place Vendôme」から7曲チョイスされていることもあってお気に入りの一枚です。
スウィングル・シンガーズは今も活躍しているグループですが、今はまったく世代交代しています。オリジナルのスウィングル・シンガーズは、アメリカ合衆国出身のワード・スウィングル(Ward Swingle)が、1962年にフランスのパリで結成したア・カペラ・ヴォーカル・グループです。結成当初のメンバーはアンヌ・ジェルマン、ジャネット・ボーコモン、ジャン・キュサックらで、ミシェル・ルグランの姉のクリスチャンヌ・ルグラン(Christiane Legrand)がリード・ソプラノをとっていました。そのメンバーは以下の通りです。
スウィングル・シンガーズは今も活躍しているグループですが、今はまったく世代交代しています。オリジナルのスウィングル・シンガーズは、アメリカ合衆国出身のワード・スウィングル(Ward Swingle)が、1962年にフランスのパリで結成したア・カペラ・ヴォーカル・グループです。結成当初のメンバーはアンヌ・ジェルマン、ジャネット・ボーコモン、ジャン・キュサックらで、ミシェル・ルグランの姉のクリスチャンヌ・ルグラン(Christiane Legrand)がリード・ソプラノをとっていました。そのメンバーは以下の通りです。
Jeanette Baucomont - Soprano
Christiane Legrand - Soprano
Claudine Meunier - Alto
Hélène Devos - Alto
Ward Swingle - Tenor / Arranger (September 21, 1927 – January 19, 2015)
Joseph Noves - Tenor
Jean Cussac - Bass
Jose Germain - Bass
Christiane Legrand - Soprano
Claudine Meunier - Alto
Hélène Devos - Alto
Ward Swingle - Tenor / Arranger (September 21, 1927 – January 19, 2015)
Joseph Noves - Tenor
Jean Cussac - Bass
Jose Germain - Bass
多分誰でも一度はラジオで耳にしたのではないでしょうか。
上はバッハの小フーガト短調BWV.578の演奏です。このダバダバダ感が良いですねぇ。で、このアルバムはやはり、彼らが一番得意としたバッハの「G線上のアリア」からスタートしています。これも、MJQとのコラボ演奏でジョン・ルイスのピアノにミルト・ジャクソンのヴィヴラフォンが心地よく絡みます。
2曲目と3曲目、7、8、12、14曲目、それに5曲目の「アランフェス」はドラムにダニエル・ユメール、ベースにガイ・ペデルセンを迎えてのアルバムからの選曲です。スウィングル・シンガーズは演奏に幅を持たせるために純粋のアカペラサウンドには拘りませんでした。そこがまた広くレパートリーを確保出来た所以でもあるでしょう。その「アランフェス」です。
このアルバムで目立つのはMJQのジョン・ルイスのオリジナル作品が、「3つの窓」、「ヴァンドーム」、そして「リトル・ダヴィッド・フーガ」、「アレキサンダーズ・フーガ」と4曲も収録されているところです。「3つの窓」はMJQのアルバム「たそがれのヴェニス(1957)」に収録されて以来、あちこちで演奏されている名曲です。元々ねフランス映画の「大運河」のために作曲された曲でフランスのスウィングル・シンガーズには相応しい選曲です。そういう意味では、オリジナルのアルバムタイトルにもなっている「ヴァンドーム(1966)」はパリの「ヴァンドーム広場」のことでこれもぴったりです。しかもこのアルバムから5曲も選曲されています。いちいち選曲するのが面倒なのでこのMJQ/スウィングル・シンガーズの「ヴァンドーム」を全曲聴いてみましょう。
この初代のスウィングル・シンガーズのCDはあまり復刻されていません。残念なことです。今のスウィングル・シンガーズは若返ったせいかテンポがやや速くなり、せかせかした感じがあるのが残念です。ただし、アカペラでこんなアレンジで演奏している曲もあります。これはなかなかいけます。
こちらはアカペラに拘らず、積極的にビートルズやポップスの名曲にチャレンジしています。これはただのコーラスグループのイメージでちょっと彼ららしくないところが残念です。