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THE 'JAPAN by TRAIN' TRAVEL GUIDE

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THE 'JAPAN by TRAIN' TRAVEL GUIDE

編集 Cloude Sauliere
発行 JAPAN EXPERIENCE

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 A guide to top itineraries using your Japan Rail Pass,the best sights,hints for travering by train, and tips on where to stay and eat.

 このガイドブックは日本の書店では手に入りません。外国人の外国人のためのガイドブックで、尚かつフリーペーパーなのです。でも、しっかりした本で、180ページも厚さがあります。そして、この本の発行元である「JAPAN EXPERIENCE」は何を隠そうベルギーにあります。先日のテロではないですが、インターナショナルな中心はベルギーなんでしょうなぁ。で、発行はイギリスはロンドンでなされています。一応英語版ですからね。さすが出版の国イギリスです。

 日本人である小生の目から見ると、外国人の切り口で描かれる日本はこんなものなの?という驚きがあります。というのも、この本は鉄道での旅行という切り口で書かれている性かもしれませんが、扉ページの見開きに描かれている日本は、

北海道
東北
関東
日本アルプス
関西
中国
四国
九州

 という括りになっていて、中部という括りではないんですね。こういう繰り方では今中部地方が力を入れている「昇竜道」以前の問題です。この本で紹介されている名古屋へのルートは新幹線の東京ー名古屋ルートと、中央線の松本ー名古屋ルートであって、名古屋ー高山はそのついでに紹介されているだけです。

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 上の図でもわかるように、東京ー長野があり、その後長野ー松本で名古屋な繋がる訳です。基本的に名古屋は「日本アルプス」の分類の中で繰られていて、そこでは長野や松本、更には金沢がメインであり、この括りの中での中心ではありません。そんなことで、中部国際空港も地図では表記されていません。

 鉄道視点での名古屋の捉え方で面白いのは観光スポットとして紹介されているのは「名古屋城」と「徳川美術館」のみです。そして、ホテルで紹介されているのは栄地区の「東京第一ホテル」と旅館の「名龍」です。名古屋の人でも、この名龍は知りません。上前津にある小さな旅館です。HPで確認すると、館内設備で写真に掲載されているPCはOS9時代のiMacです。それもファイブカラー時代の代物です。恐ろしく古い!!

 そして、食事どころで紹介されているのは「大仏ころころ」と味噌煮込みの「山本屋総本家」です。この「大仏ころころ」は小生の勤め先のすぐ側ですが、こんなの知らないぞ!
まあ、全てがこんな感じです。日本のコマーシャリズムの影響力が感じられない世界はこんなものなんでしょう。多分、この本のスタッフが、それこそミシュランのガイドブックよろしく、口コミで集めた情報をもとに制作したものなんでしょう。

 外国人はこういう情報で、今の日本を旅しているのです。



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