発行 株式会社ユーキャン
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さだまさしの名作ステージトーク24話を誌上に再現。好きな噺BEST10、笑えた噺BEST10、感動した噺BEST10、好きな曲BEST10、元気になる曲BEST10…他、さだファンへのアンケート結果に基づき「ファンが選んだBEST10ランキング」など、楽しいコーナーを多数掲載。 ---データベース---
発行元は「U-CAN」つまりし、通信講座の会社です。いえいえ、元を正せば「現代用語の基礎知識」を発行する自由国民社なんですなぁ。まあ、スデージでは歌が長いかトークが長いかといわれるほどトークのウェイトが高いコンサートを繰り広げるさだまさしです。その彼のトークが初めて纏まって本になったものです。個人的には既にCD化されている「さだまさし-トークベスト」を紹介していますが、まさにそれを凝縮したような本です。個人的にはタイトルがちょっとありふれていて、つまらないですけどね。サブタイトルに「さだまさしステージトーク集」とあるのですから、ここはタイトルは「さだばなし」だけで充分だったような気がします。(^▽^Image may be NSFW.
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CDは4枚組で全20話ですが、こちらは1冊で全24話です。このボリュームで定価1453円です。CDより遥にCPは高いですよ。CDは2006年の発売、こちらは2011年ですからより、今に近いトークが収録されています。
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-もくじ-
第一章 一期一会
第二章 嗚呼、青春の…
第三章 旅の事件簿
第四章 忘れ得ぬ人
第五章 人生の師、人生の友
第六章 がんばれ、日本!
第一章 一期一会
第二章 嗚呼、青春の…
第三章 旅の事件簿
第四章 忘れ得ぬ人
第五章 人生の師、人生の友
第六章 がんばれ、日本!
さだまさしは落研の出身ですから話術は得意中の得意です。そんな彼が語りかけるトークですからどれもツボにはまっていて、抱腹絶倒ものです。でも、中にはほろりとする話、人生の機微に触れる話もちりばめられています。そんな中の一つに、第2章の嗚呼、青春の…で登場する高校時代の古文の先生の話があります。これが人生の根幹に関わる話です。こんな風になっています。
「学校というところは勉強しにくるところじゃない。勉強というものを勘違いするな、勉強というのは学校を出てからするもんだ。学校に通う時間というのは、勉強するための方法を教わりにきているんだよ。勘違いするなよ」 ー中略ー 学校に勉強しにきているとみんな思うから、学校が終わったら勉強が終わったと思うんだよ。相じゃないんだ。学校にいる間に勉強する方法を教わって、学校が終わってから自分の人生をかけてテーマを勉強していくんだ。これが勉強するということなんだ。
なんか、目から鱗の言葉ですねぇ。こういう話を学生時代に聴いていたら自分の人生は少しは変わっていたんじゃないかと思ってしまいます。ちなみにこの話はCDには収録されていません。
でも、CDに収録されている話でも、この本で読むと話のディテールがはっきりと伝わって来てより深く理解することが出来ます。そんな話が、第1章の「妖怪カッ飛びジジイ」であり、第2章の「バーイトぉー」、第6章の「嗚呼 十津川村」なんかです。でも、この「嗚呼 十津川村」は2009年の採録ですからCDの同タイトルとはちょっと違います。本の方がバージョンアップしています。
この本で、さだまさしの使うヴァイオリンの出自のことが語られています。ヴァイオリンという学期はそれこそピンキリで、上は一挺何億という名器から練習用の数千円のものまであります。その数千円のもので練習しましたが小生はさっぱり上手くならなかったので諦めましたが、さだまさしのそれは数十万レベルのものだそうで一応作者の銘が中に貼ってあったそうです。なんと、イギリスのグラスゴーの産になる代物だったそうです。産業革命時代の作品で、いわゆる西部劇で使うスコッチフィドルという代物がその出自らしいのです。ために、さださんのヴァイオリンは茫洋の音がします。素人が作っただけあって、厚みも普通のヴァイオリンより厚く、胴が一般のヴァイオリンほどくびれていないそうです。作者はR.C.クロフォードという人らしく、本業は絵描きさんだったそうです。画家が作ったヴァイオリンが今はグラスゴーから日本に流れて来たという訳です。この話、NHKドキュメントで放送されたらしいので見た人も結構いるのではないでしょうかね。
まあ、こういうような雑多な話がさだまさし脚色で336ページに渡って書かれています。彼の歌をバックにこの本を読んでいると、まるでコンサートに行っているような不思議な感じがします。そんな、コンサートトークが下記でも聴けます。
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