今日は名古屋音楽大学オーケストラの演奏会でした。曲目はオールラフマニノフという意欲的なものです。
プログラム
前奏曲嬰ハ短調「鐘」Op.3-2
ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
交響的舞曲Op.45
アンコール
ヴォカリース
指揮 角田鋼亮
ピアノ 田村 響
演奏 名古屋音楽大学オーケストラ
最初の「鐘」は原曲はピアノ曲ですが、ストコフスキーの編曲版で演奏されました。生で聴くのは初めてですが、ストコフスキーのアレンジは、オーケストラを見せる演出がされていて、レコードやCDで聴いただけでは味わえない、面白さがあります。
ピアノ協奏曲も久しぶりに生で聴きましたが、ソリストの田村響氏のタッチはゆったりしたテンポながら力強く、堂々とオーケストラと渡り合っていました。氏が愛知県の安城市生まれとは、プログラムで初めて知りました。
演奏後はブラボー残りが掛け声もとびましたがアンコールが無かったのが残念です。
後半の曲目は比較的珍しい「交響的舞曲」です。レコード時代は、アンドレ・プレヴィンの演奏でよく聴いた曲です。3曲からなる組曲で、個人的には第1曲の主題が気に入っています。指揮の角田氏は、輪郭をはっきりと浮き上がらせる演奏で分かりやすかったのですが、音楽の流れが少々不足していたのが残念でした。
この曲は、管のソロが多く、また、コンマスにもソロパートがあり学生にとってはやりがいがあります。
学生オーケストラは弦楽セクションは女性が殆んどで、男性は数えるほどです。その中に白髪の男性を見つけました。何と名フィルのコンマスの後藤龍伸氏です。教員という立場でトラ出演です。コンミスの横でサポートしていました。
構成的には弦楽よりも管の編成が多いということで、実にパワフルなサウンドでした。最後はドラの一発がジャーンと鳴って終わりますが、これをそのまま響かせるので、終わりが何処か分からなくて、拍手のタイミングが掴めなかったのか誰も手を叩き始めません。しょうがないので、小生が音頭をとることにしました。(^_^;)
無事、満員の会場が盛大な拍手で包まれました。
アンコールはピアノボカリースということで、またしても弦楽中心の静かな曲でした。オールラフマニノフのプログラム、なかなか楽しめました。