曲目/
1. 東京オリンピック・ファンファーレ 陸上自衛隊中央音楽隊 0:36
2. オリンピックマーチ 陸上自衛隊中央音楽隊 5:36
3. 札幌オリンピック・ファンファーレ 陸上自衛隊中央音楽隊 0:28
4. 冬の光のファンファーレ~長野オリンピックのための 陸上自衛隊中央音楽隊 0:39
5. 越天楽ファンファーレ 陸上自衛隊中央音楽隊 0:29
6. オリンピック・ファンファーレ フィルハーモニック・ロック・オーケストラ 4:08
7. 2本のトランペットのためのファンファーレ アート・オブ・トランペット 0:32
8. インペリアル・ファンファーレ アート・オブ・トランペット 1:13
9. ≪ウィーン市祝典曲≫~ファンファーレ 陸上自衛隊中央音楽隊 2:37
10. バレエ≪ラ・ペリ≫~ファンファーレ リール国立管弦楽団 2:15
11. 祝祭ファンファーレ モスクワ交響楽団 1:46
12. ファンファーレ ロイヤル・バレエ・シンフォニア 0:33
13. 典礼用ファンファーレ~Annonciation マルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団 2:27
14. 4本のホルンのための組曲~ファンファーレ ザ・ベルリン・フィル・ホルン・カルテット 1:58
15. ランカスター大学のためのファンファーレ ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団 0:28
16. ルイヴィルのためのファンファーレ ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団 1:09
17. プロセッショナル・ファンファーレ ニュージーランド交響楽団 3:57
18. 祝祭ファンファーレ ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 1:28
19. ファンファーレ ウクライナ国立交響楽団 4:47
20. 20世紀フォックス・オープニングファンファーレ 山本直純 0:25
21. 映画≪キングコング≫~3つのファンファーレ モスクワ交響楽団 0:50
22. 映画≪ロビンフッドの冒険≫~ファンファーレ モスクワ交響楽団 1:51
23. ウッドベリー・ファンファーレ BBCコンサート・オーケストラ 0:52
24. バレエ組曲≪トム≫~ファンファーレ シアトル交響楽団 1:01
25. セレモニアル・ファンファーレ ローン・スター・ウインド・オーケストラ 1:43
26. 市民のためのファンファーレ スロヴァキア放送ブラティスラヴァ交響楽団 2:50
キング KICC695
これは、古今東西のファンファーレの数々を1枚に凝縮した、いままでありそうでなかった吹奏楽団必携コンピレーション・アルバムです。不思議なことに、この言葉、相応しい日本語がありません。このCDのライナーでは、「式典・軍隊・狩猟などの合図に用いる金管音楽」と説明されています。どうもしっくりこない説明ですが、これに歓迎を加えればほぼ網羅されるのではないでしょうか。アルプスホルンの調べもファンファーレですからね。
個人的にファンファーレで一番印象に残っているのは東京オリンピックの開会式のファンファーレです。このアルバムでもトップを飾っている作品で、こちらは行進曲とは違い、今井光也が作曲しています。で、ファンファーレが終わり、行進曲に続いてもまったく違和感がありません。
そして、次に素晴らしいと思うのは1984年のロサンゼルス・オリンピックのファンファーレです。言わずもがなのジョン・ウィリアムズの作曲になる作品です。残念なのは、このアルバムには「オリンピックファンファーレ」となっていますが、実際にはテーマだけが収録されています。下の演奏はちゃんとファンファーレ演奏されています。さすがYouTubeですな。
このジョン・ウィリアムズはよほどオリンピックと縁があるらしく、この後、1988年のソウルオリンピックの時も、「 Olympic Spirit 1988 Summer Olympics」という曲を、そして、1996年のアトランタオリンピックでは「Summon the Heroes」を、更には2002年のソルトレーク冬季オリンピックでも「Call of the champions」という曲を書いています。おまけですが、2012年にはボストンのレッド・ソックスのために「Fanfare for Fenway」という作品も書いています。初演は当然ボストンポップスが請け負っていました。
ただ、このアルバムの素晴らしいのは東京オリンピックだけでなく、札幌オリンピック、長野オリンピックのためのファンファーレも収録されていることです。札幌オリンピックなんてトワエ・モアの「虹と雪のバラード」ばかりが記憶に残っていますが、こういうファンファーレも歴としてあったんですなあ。前者が三善晃、後者が湯浅譲二の作曲ですが、東京オリンピックほど印象がないのが残念です。
普段何気なく聴いている作品にもファンファーレが使われています。その代表がデュカスのバレエ「ラ・ペリ」の中のファンファーレではないでしょうか。
今の世代の人にとって一番親しんでいるのが20世紀フォックスのファンファーレでしょう。この曲に続いて、スターウォーズのテーマが流れた時はてっきりスターウォーズのファンファーレだと思い込んでいました。
純粋にクラシックのための作品で、特に知られているのはコープランドの「市民のためのファンファーレ」ではないでしょうか。
このCD企画としては中々のものです。こういうコンピュレーションは歓迎ですね。色々なファンファーレを楽しむことが出来ます。